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研究紹介


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【温湯によるうどんこ病抑制効果】
 栽培中のイチゴに温湯を散布することで、高温に弱い病害虫を防除することができます。この写真は茨城県農業総合センター園芸研究所で行われた効果確認試験の状況です。右側の無防除区では葉や果梗部にうどんこ病が多発していますが、週1回の温湯散布を行った左側では発生が効果的に抑えられています。
【熱ショックによる炭疽病抵抗性の誘導】
右側のイチゴの葉は温湯に20秒間浸けた翌日、炭疽病菌を接種したものです。これは2週間後の写真です。温湯に浸けていない左側の葉は病斑が広がっていますが、右側の葉では発病が見られません。
【果実に対する温湯浸漬の効果】
収穫したイチゴの果実を温湯に浸しました。浸した時間が長いほどカビの発生が少なく、また日保ち性が良くなっています。


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 【小規模実験用の温湯散布装置】
 動力噴霧機用ノズル先端に保温カバーを装着し、作物体を密閉しながら温湯を散布することで効率的な温度上昇を得ることが可能です。
【走行型温湯散布装置】
茨城大学でテスト中の温湯散布装置HS−09Rです。イチゴの収穫台車に農薬散布用ノズルを懸架し、上面ならびに側面から温湯を散布します。現在、自走式温湯散布装置の開発ベース機となりました。
【高設ベンチ用温湯散布装置】
 茨城園研で稼働中の高設ベンチ用温湯散布装置です。ノズル部分は片側からシングルアームによって支持されています。


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 【多条式温湯散布装置】
 過去2年間の研究成果を踏まえて製作された高設ベンチ用の本格的な自走式の温湯処理装置です。「ゆけむらー」と命名されました。自走台車、懸垂式配管、ノズル配置のフレキシブル化,保温カバー形状など、全てが一新されました。
【地床用温湯散布装置】
 地床は通路が狭く、高さも均一ではないため、懸垂式の温湯散布装置を製作しました。その他の部分は多条式温湯散布装置と同じです。
【温湯散布装置の移動】
 温湯散布装置を専用台車に乗せることによって、簡単にハウス間を移動することが可能です。


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 【LPガス燃焼式給湯器】
 上記走行型温湯散布装置に温湯を供給するユニットです。LPガスは燃焼後に炭酸ガスと水となり、有毒ガスを発生しませんので、これをハウス内に引き込んで炭酸ガス施肥に再利用することにより、資源を有効に利用しつつ低コストで温湯散布を実現します。
【湯温制御装置】
 ハウスに供給される水は井戸水であることが多く、水圧や水量は一定ではありません。このため水量や湯温を一定に保つことは重要です。
【病害虫の耐熱温度】
 病害虫がどれくらいの温度でどれくらいの時間、耐えられるかも評価しています。温湯や温湯による抵抗性誘導だけで抑制できない病害虫に対しては、他の手法との組み合わせによる防除方法を検討しています。