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ダイズの根粒
以下の論文等をご覧ください
1. Autoregulation of nodulation in soybean plants. Advances in Biology and Ecology of Nitrogen Fixation, Chapter 4. InTech. 2014. ダウンロードはこちら
2. he autoregulation of nodulation mechanism is related to leaf development. Plant and Cell Physiology. 49:1. 121-125. 2008. ダウンロードはこちら
3. Characteristics of initial growth of hypernodulation soybean mutants, NOD1-3, NOD2-4 and NOD3-7, affected by inoculation of bradyrhizobia and nitrate supply. Soil Science and Plant Nutrition. 53:1. 66-71. 2007. ダウンロードはこちら
4. Allocation of photosynthetic products in soybean during the early stages of nodule formation. Soil Science and Plant Nutrition. 52:4. 438-443. 2006. ダウンロードはこちら

根粒形成オートレギュレーション機構(AON)とは
 ダイズなどのマメ科植物は、根に根粒菌が感染すると根粒を形成します。根粒菌は根粒中で大気中の窒素分子を固定して植物に与え、植物はこれを窒素栄養として利用します。一方、植物は根粒菌に光合成産物を供給します。植物側は、生育のバランスを崩さないよう、根粒の着生数を制御するシステムを有します。これを根粒形成オートレギュレーション機構(AON)と呼びます。このAONは地上部と地下部のコミュニケーションを介した全身的な機構であり、近年その詳細が解明されつつありますが、全貌は明らかではありません。

根粒超着生変異株とAON
 AONの機能が低下した変異株では、根粒を多数着生します。写真左は普通のダイズ、右は根粒超着生変異株の根粒の着生の様子です。この変異株は、生育が低下することが知られており、その原因は根粒を多数着生するためと考えられてきました。しかし、根粒を着生しない場合でも生育に違いがあることが分かってきました。 私たちの研究で、変異株では葉の細胞数が少ないことから、AONの活性化は葉の細胞増殖を促進することを明らかにしました。AONが担う様々な役割を明らかにすることで、マメ科植物がどのように根粒共生を獲得してきたかを明らかにできると考えています。
 


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